恋がさくころ桜どき(さくさく) 感想
サブキャラが魅力的に見える人、さかつくです。
恋がさくころ桜どき(以下、さくさく)をプレイしたので感想を書いていきます。
さくさくは「ぱれっと」の13番目の作目です。僕がプレイするのは「ましろ色シンフォニー」に次いで2作目です。
ちなみに、さくさくは2019年にPS4でリメイクされるみたいですね。知らずにプレイしましたが良いタイミングでできました。
先に総評を言ってしまうと、純愛ものが好きな方にはオススメの作品です。シリアスな設定や話を求めている人には向かないかもしれません。
それでは感想を書いていきます。
ネタバレなしコーナー
あらすじ等
「恋ができないおんなのこ。恋に興味すらないおとこのこ。そんなふたりが恋におちたら、世界はどう変わるんだろう」
恋なんてするもんじゃないと言うイケメン主人公の前に、恋の妖精の名乗る少女が現れ、「あなたの恋を叶えてみせます」と恋を急かされる。そんなお話です。
テーマは直球で”恋”。
せっかく恋愛をするゲームなので、とりあえずで恋愛しているよりは正面から向き合ってくれるエロゲは嬉しいですね。
キャラ紹介
・神鳳 杏
生徒会長。計算高いわりに茶目っ気豊富で柔らかいキャラ。立ち絵のポーズが印象的。
背景にいるぱんにゃのぬいぐるみ欲しい
・一ノ瀬 美桜
幼馴染。ほんわか担当。男性に触れると泣いてしまう精神疾患持ち。
・月嶋 夕莉
風紀委員長。お堅いキャラ。共通√では一番ヒロイン感あった(当社調べ)
・浅葉 こなみ
真のメインヒロイン
・ティナ
自称恋の妖精。仕事したくないと言いながら怠惰を貪る姿に親近感を覚える。
・浅葉 悠真
イケメン。親近感を覚え......すみませんなんでもないですごめんなさい。
出会い頭に求婚されたり賞金首になるぐらいにはイケメン。
攻略推奨順(参考)
美桜or夕莉→こなみ→杏
4キャラクリアでティナ√が出現します。
タイトル画面で隠しコマンドを入力すると花子√が出現しない。
ネタバレありコーナー
以下ネタバレです。注意されたし。
いつも通り良いと思ったところだけ書いていきます。
共通√
家の前で段ボールに入っていた、恋の妖精を名乗る死神を引き取るところから物語が始まります。
恋をすれば幸せになれます。恋をしましょう。というティナをスルーしながら、
恋の賞金首になったこともある程度スルーしながら、
生徒会に入ろうという杏の提案をスルーしながら、
悠真なりに周りの幸せを願い、日々を過ごします。
悠真は周りの人を幸せにしたいと思う反面、自身は笑うことが極端に少ないと指摘されます。そして笑顔は周囲を幸せにするとも教えられます。
ではどうすれば笑うことができるのか。
「恋でもすればいいじゃないか」
あらすじ終了!
ようやく一歩踏み出した悠真に恋愛禁止のルールが押し付けられるところまで含めて良い共通√だと思いました。
テーマに恋を据えている以上、恋をする動機は大事だと思っていたので満足です。
余談ですが、
「恋がしたいから相手を探すなんて聞いたことないよ」みたいなことを葵さんが言っていました。
良い世界ですね。三次元では普通にある話なので。むしろそっちの方が多いのではないかと思うほどに。
夕莉√
夕莉可愛いですね。
CGから絶対パンツ見せるという気概を感じます。
夕莉は遠慮がちで自信のないキャラなので告白までのシーンがじれったくすらありました。その分美桜の失恋シーンもあり酸っぱさはしっかりありました。
花子絡みは良かったですね。
最初の険悪な感じからの約束されし姉妹愛でしたが、いいじゃありませんかこうゆうの。ぱれっとは王道を征くイメージがあります。
美桜√
可愛かったです!
普通に恋愛してるだけだと書くことないんです許してください。
こなみ√
今作品の一押し√。
しっかり兄妹愛描いてくれてて嬉しい限りです。最近とりあえず妹キャラ出して当たり前のように恋愛してる作品をよく見る気がします。
知っていましたか?兄妹で恋愛するのって普通じゃないんですよ?
冗談はさておき、
この√の肝は周りの人達が、とりわけ葵さんが2人の仲を反対するところにあります。
こなみの背中を押したティナは、2人が好き合っているなら何の問題があるのかといいました。
この言葉もある種真実と言えるのかもしれません。しかしながらそれだけでは上手くいかないのも真実。2人は上手く隠しきれるほど大人でもなく、もしかしたら関係を認めてもらえるかもなんていう幻想すら抱きます。
はっきりと2人の関係について否を突き付ける姿は真に母親ですよね。葵さんの言動は純粋に子供の幸せを思ってのものです。
奈緒さんも良いキャラしてましたね。
葵さんの願いは家族3人が幸せに暮らすこと。
別れることも想定していた2人でしたが、やっぱり好きという気持ちは捨てられなくて、別れることはできないと葵さんに打ち明けます。
ここでヒューベリオンが死んだ父親と会話させてくれて大団円で収ま.....らなくて本当に良かったです。
自分のやりたいように家族を幸せにしてくれと言われた葵さんは、それでも2人を認めず、こなみは転校することになりました。
そして、3年間会わないままでもお互いを好きでい続けた2人をついに認めることになります。
良い兄妹ストーリーでした。
最後のところも、葵さんは3年我慢したら関係を認めるなんて、一言も言ってないんですよね。悠真が大学に行かずに就職したのは、一人でこなみを守るという意思の表れであったように思います。
余談その1。
この√だけはティナがちゃんと恋の妖精しててもはや感動しました。
こなみに恋心を意識させるところから、父親の記憶を見せるところまで。アフターサービス完備とか仕事しすぎでは?
余談その2。
2人が関係を隠している時、杏が悠真に不必要にスキンシップを図ります。こなみはそれに反発するわけですが、てっきり隠す覚悟を試してるものだと思ったらからかってるだけでちょっと拍子抜けしました。
杏√
杏は想像以上に可愛かったです。完全にダメ彼氏製造機。
ぱんにゃーーーーーー!!!!!
そのぱんにゃパンツ気になります。
杏さん、それどうやって座ってるんですか.....。
あっ、そもそも座ってないんですね……。いや座れよ。
いろいろ設定も明かされたけど、特別意外なものはなかったですね。
ヒューベリオンが普通に良いやつなのはびっくりしましたが。
ティナ√
合法ロリ。見た目も心もロリだけど、年齢は18歳以上です。誰が何と言おうと合法のようです。
ロリっ子に金縛りされながらのシーンとかありましたありがとうございます。
この√は恋ってなんだろうねっていう話です。
初めはリィナの受け売りで恋はいいものと言っていました。
悠真と恋をすることで幸せを感じ、
失恋した女の子の記憶を引き取った後は悲しいものだと思うようになります。
爽の気持ちを知り、女の子の気持ちに整理のついたティナの結論は、
そしてティナは恋の妖精として、恋を忘れないために、応援し続けるために消えることを選びます。
「恋なんて、するもんじゃない」
悠真が最初に言っていた言葉です。これを最後に持ってくるところがオシャレですよね。
悠真視点では「割り切れなくなるくらいの想いの大きさこそが、きっと恋をいうものなのだろう」と結論づけています。
ティナ√では幸せなだけが恋ではないと、いろいろな感情をひっくるめて恋だと訴えかけてくるようでした。
エンディング後、悠真はティナと再会を果たします!わーかんどうするなー。
なんでそんなにハッピーエンドにしたがるのでしょう。
個人的には、
数年経った今でも、俺はまだあの日々が忘れられないでいる。
「やっぱり恋なんてするもんじゃないよな」
「兄さん、良い笑顔で何いってるの?」
それでも、以前より晴れやかな気持ちでこの桜を見上げることができるようになったと思う。
みたいな感じで終わって欲しかったな!!!
僕の文才についてはほっといてくださいね。
余談です。
ティナ√では爽にも良いシーンがありましたね。親友キャラに見せ場があると嬉しくなります。
こなみ√で悠真に助言をした際、爽は恋について
良いですよね。
ぽちゃ女が好きなのもトラウマからくるものだなんて好きな展開です。
ただね、爽の彼女の苗字が細井ってのは笑わせに来てるとしか思えませんでした。
悠真が恋に落ちたきっかけ
悠真が恋をしたいと思った動機はしっかり描かれていましたが、対照的に恋に落ちる瞬間はどの√でも明確に描かれませんでした。
いってしまえば「いつの間にか」という感じ。
おそらくですが、意図的にそうしたのだと思います。
特別な出来事があってそのせいで好きになったのではなく、一緒に過ごしているうちに少しずつ気持ちが大きくなって、いつの間にか無視できないくらいの大きさになっていた。
そんなどこまでも普通の恋を在り方を描きたかったのだと思います。
恋がテーマでこれをしてくるのは素敵ですよね。
ただ1つだけ文句があって、こなみ√のは酷かったと思います。
仮の恋人になってからこなみのアピールを受け続けてHシーンに突入します。その直前に、悠真はこんな関係なのにいいのかとこなみに問いかけています。
しかしながら、いざ腰を振り始めたらいきなり「大好きだこなみ」とか言い出す始末。
完全にHしたら好きになったってやつじゃねーか!
いやさすがにねーわ。リアルなら普通にありそうだけど、そんなリアリティーは誰も求めてないって。
せめておっぱじめる前に言って欲しかったです......。
終わりに
葵さん√はどこですか!
今度リメイク版出るんですよね!
ちゃんと用意してくれるんですよね!
出してください、お願いします、何でもしますから!