アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-(アメグレ)感想
アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-(以下、アメグレ)をプレイしたので感想を書いていきます。
「愛しの君へ、明けない聖夜の祝福をーー」
結論からいうとかなりの名作でした。自然で鮮やかな伏線回収は見事という言葉がぴったりでしたので、是非騙されてみてください。
他の方の感想見てもやっぱり伏線ばかりに触れているのですが(それぐらい良かった)、そのほかにもきちんと組まれてる世界観の設定が素敵でした。
あと、文章が綺麗。地の文大事。
攻略順はヒロインについては固定されてます。選択肢で分岐するというよりかは、大筋があってキャラ√に逸れるというイメージです(正確には違いますが)。
ここからネタバレします。
ネタバレします。
します。
ます。
す。
。
伏線良かったですね。驚きの連続でした。
特に良かった3つ挙げときます。
まずは文字の下り。
美術回廊に作品名が添えられてないこととか違和感あったのに気づけなかったです。
次にキリエの演技。
名女優キリエは震えました、あんなのかっこいいに決まってるじゃないですか。
そして、最初のユネとサクヤの入れ替わり。
あれはさっぱり気付けませんでしたね、あのシーン自体が芝居の一部だと思ってたんですけど音声データとは...。
どれも唐突に明かされるとかではなく、あーあれか!となるような気持ちの良い伏線回収。アハ体験ってやつですね。
キリエ√終了時点で僕は今後のストーリー展開の予想をしていました。
学校側が黒幕で、敬虔な信徒を選別するためのアポカリプスを起こしてるのではないか。その選別基準が芸術。アレイヤ賞を受賞した人はノアの方舟として設計された美術回廊に逃げ込むことができるといった感じ。
キリエ√ではコトハもギドウも姿を見せませんでしたからね。サクヤは単品でループしてる予想でした。
まぁ間違ってましたけどね。
世界観も良かったですね。各々の動機もしっかり納得できる、話の作り方が上手いです。
「101年前のアポカリプス。これが"正統"な芸術の終焉を意味していた。芸術が俗物化していく最初の分岐点。ならばこれをなかったことにすればいい」
良い!(断言)
文字を作らなかった理由。
古典芸術の理解を深めるだけでなく、大多数の物を所与のものとするための宗教観。
これらはここまでの違和感を一気に氷解させる設定でした。
芸術を生むことが目的だから、それを売って金作に走るところなんかも筋が通ってると思います。それで町の運営資金が賄えるとは一切思えませんが...。
もうちょっと頑張って欲しかったのは町の運営陣の動きですね。リリィ先生達の動きがいまいちわかりませんでした。
アポカリプスの担い手たるギドウと連携しているのはわかりますが、サクヤがそこに割って入って組織を動かすにたる権力を持っている理由もいまいちわかりませんでした。
その辺は教師としてのシュウのシーンも描いて良かったのかなって思います。ユネに歌うきっかけを与えたシーンなんかも書けるでしょうし。
簡単ですけど、こんなところで終わりにしようと思います。
アメグレ!良かった!良かったぞぅ!
クリスマスに予定はありませんでしたが、それでも楽しみになってたぐらいには良かったです。
この年になってやっとアメイジンググレイス(曲)に関心するなんて思ってませんでしたね。
2018年は、サマポケ、ぬきたし、アメグレと名作揃いでほくほくでした。
2019年のエロゲにも期待しようと思います。それでは。