もののあはれは彩の頃。(彩頃) 感想
もののあはれは彩の頃。(以下、彩頃)をプレイしたので感想を書いていきます。
サイコロを振るゲームでこの略称ってオシャレすぎひん?
ネタバレ無し感想
このゲームのシナリオは冬茜トムさんが担当しています。同じくシナリオを担当しているアメグレとマジチャが好みなので手に取りました。
前情報では彩頃は鮮やかな伏線回収が評判だったので、とりわけアメグレを意識してプレイ。正直なところハードルの高さが山のごとし。
感想。
騙されるの気持ちいいぃぃぃ!!!!!
アメグレに引き続き、彩頃でもしてやられましたね。
自然な伏線の配置やミスリード、文章の綺麗さが光っていました。そしてなにより、常識や前提、このあたりを覆してくる世界観がたまりません。「この前提がないのであれば、こう考えるのが正常」といったような設定がプレイヤーを引き込んでくれます。
名作です。間違いない。
どのキャラにも見せ場があるというのも本当でしたね。僕の推しは榊黎くん。頭のいいやつ。
ヒロインならクレア、日本文化に詳しい系外国人ヒロイン。えっちシーンめっちゃ可愛かった
とはいえ、彩頃とアメグレどちらかといえば、個人的にはアメグレの方が好きですね。やはり新しい作品の方が上手く作られていると思います。
そんな意見の人もいるので、アメグレから来た方はハードルの設定を高くしすぎないことをお勧めします。
ネタバレ有り感想
*ネタバレ注意
前述しましたが、世界観よかったですね。現実で持っていたような感覚は薄れていき、賽を振りあがりを目指すことこそが生きる意味と化した舞台。
双六での常識と幻日で見たあまりにもリアルな光景とに揺れるキャラたちの図もよかったです。
一番好きなシーンは嵐山での第弐面のラスト、暁&琥珀VS黎のクライマックス。
黎くんからの勝利宣言。そして独白によるトリックの開示。
賽の目が定まっていたこと。それを見越した毒沼の配置により、前身はおろか虫の指名さえできない。
これは鳥肌ものでした、プレイヤーからしても一部の隙もない作戦。
それに対して、誰もが諦めたなかでの琥珀の「待ち望んだマス」という発言。
もう何が何だか分からない。どうゆうトリックなのかと読み進める手が止まりません。
ここで完全に繋がりましたね、やられたの一言につきます。
ここからの答え合わせフェイズはただただ気持ちよかったです。
虫の正体がみさきというのも良かったですね。6,9巡目は天縁で死んでたはさすがに分からないって(誉め言葉)
彩頃で暁が一番格好良いのここの断定でしょ。
「ははっーー負けちゃった、か」「またいつか、君たちと遊んでみたいな」
僕はこのセリフで黎くんに惚れましたね。暁たちといちゃこらしてほしい。エピローグが薄くて、ヒロイン以外とのすごろく後の絡みがあまりなかったのは結構残念。
気になった点は京楓の戒。正義感の強さからくる縁との説明がありましたが、そんなキャラだったか?って感じが否めません。鬼を盤面に引きずり降ろすために作られたのではと思うのは穿った見方なのかもしれませんけども。
あ、あと、暁のキャラデザ…
簡単な感想ですが、今回もこのあたりで終わりにしようと思います。名作でした。これからも冬茜トムさんを追っていく所存であります。
それでは。