さかつくの雑記

感想記事は途中からネタバレ入ります

FGO 第2部3章「人智統合真国 シン」感想

FGOの第2部3章をプレイしたので感想を書いていきます。(ネタバレあり)

 

f:id:Agatt:20181129234024p:plain

待ちに待ったメインストーリーです。

2章の感想も書いているので良かったら見てください。

 

agatt.hatenablog.com

 

 

 ストーリー関連

今回のシナリオ担当は虚淵玄さんです。もう怪しい気配しかないです。直前のニコ生放送で、悠木葵さんが「ヒロインが概念になる」とか言っていました。

そして生まれたパワーワードがこちら。

アルティメット新所長

別作品ノリやめい。

 

そんなヒロイン認定された新所長は今回も遺憾なくヒロイン力を発揮していました。終始ヒロインムーブしてたのでそろそろ美少女に見えてこない。

3章のベストヒロインシーンは「じゃんけん」で決まり。高度な心理戦と見せかけ勝利を譲りに来ました。

なんなんですかねあの尊さは。お前ホントに魔術師の家系で育ったのか?

 

 

・中国のロストベルト

中国の異聞帯は「始皇帝が不老不死を手に入れていた」世界です。

2200年に渡り1人の皇帝に統治されてきた中国は、余計な戦乱や代替わりがないため技術の進歩が汎人類史よりも早く起こっています。始皇帝に不老不死をもたらした扶桑樹ならびに仙術も相まって、病気(老を含む)や食料事情などは完全に克服しています。仙術チートすぎる。

世界を統一し戦乱すらなくなったこの世界は、ホームズに言わせれば「人間の苦しみを取り除くという一点においては、恐ろしいほど効率的に成果をあげている世界」なわけです。正直住みたい。

 

 

兵器の存在すら知らない人々が、苦しむことなく十全な暮らしをしているということは、”何かに祈る情念”が存在しないため、英霊というシステムもまた存在しません。

ここで、活躍したのがスパルタクスです。スパさん格好良かった。

「生き残るべきが汎人類史の側だと決めつけて進むべきではない」

この発言は、叛逆の果てに描いていた人々の平穏な暮らしに出会ってしまったスパさんだからこそのものでした。

これはバーサーカーの使い方が上手いですね。さすが虚淵といったところでしょうか。最近の狂化しているのかよくわからないバーサーカーではなく、正真正銘のバーサーカーだからできることをさせる。良いですね。付随して、ぐだに初めて「英霊を縛るための令呪」の選択を迫ったシーンでもありました。ここのモーさんも良かった。

 

そして、長城落とし(名前あったっけ)に自爆覚悟で突貫。キャメロットでも見たような展開ですが、今回はその雄姿から、人々は英雄というものを認識します。これで地球がカウンターで英霊を召喚できるようになったわけです。これは胸熱展開。

 

なお、それで出てきたのはこいつ。

f:id:Agatt:20181129233910p:plain

なんだこの馬。

陳宮も出てきましたが、この2騎は特に見せ場なかったですね。ギャグ枠でしょう。

これといい叛逆三銃士といい遊び心も結構あった印象です。

 

 

話を世界観に戻します。

この異聞帯は技術の発展が汎人類史よりも進んではいますが、それはそういう一面があることに留まります。例えば、機器の小型化や効率化、通信技術とは無縁の世界です。なぜならば、技術やリソースはほとんどを始皇帝の統治のために注ぎ、民にその技術が与えることがないからです。普及させる必要がなく、世界のリソースは独占でき、民の交流や識字、文化を制限しているのであれば、その手の発展は起こりえません。

(この手の設定大好物です。異世界ものの話はこうゆう常識から違う世界にしてくれると嬉しいですね)

 

荊軻の暗殺方法はあっけなくもとれますが、僕はかなり良いと思っています。

機械と同化している始皇帝をウイルスで殺す。通信技術が発展していないのであればウイルス対策なんてしているわけがない。始皇帝の統治体制を逆手にとった作戦、2人の問答の体現であるようにも思います。また、目的のためなら手段を問わない、暗殺者という感じも出ていて良いと思います。

しかし、始皇帝には本体もあったので一歩届かず。その散り際も好きです。(Zeroの大橋でのギルVSライダー戦でも思いましたが、勝負がついた後の語りで痺れさせてくれますね)

f:id:Agatt:20181129233052p:plain



始皇帝 

芯が通っていて、したたかで、それでいてちょっと砕けた口調の天子様。

この世界で人は自分だけ。人の間なんてものは許容しない姿勢を見せる皇帝でありながら、「はっちゃける」「ドン引く」とか使うギャップ持ちです。現代版の皇帝を表したかったのかなとは思いますが、ネットスラングとかない世界でそんな言葉が生まれるのかは甚だ疑問。

 

ともあれ、始皇帝さんはしっかりした方で、異聞帯に侵入してきたカルデアと同様に芥ヒナコやコミンスキャーも警戒しています。

そのせいでタユンスカポンがリョナられたのは言うまでもないですね。

異聞帯の外にも関心を持っていたので、芥ヒナコにやる気あったら結構な強い異聞帯だったのではないでしょうか。キリシュタリアに勝てる未来は見えませんが。

 

ここまで秩序だった世界が剪定されてしまったのは、この世界が既に完成してしまっていたから。世界は統一され人類は管理されている、来るとも分からない宇宙からの侵略に対する防備を固めるほどに進歩が打ち止めになってしまった。

決して間違ってはいないが歴史として完結してしまったが故の淘汰。

f:id:Agatt:20181129233833p:plain

f:id:Agatt:20181129233814p:plain

 

なればどちらの歴史が正しくあるのか。

ただ独りの絶対者たる真人、数多ある人民の中の一人、どちらの「人」が強いのか。

f:id:Agatt:20181129233607p:plain

f:id:Agatt:20181129233532p:plain

 

自身にとっての理想郷を作り上げておきながら、より強い「人」に世界を託すという判断ができる始皇帝の気概はすごいですね。殴り合いで決めることに対してモーさんは話の分かるじゃねーかと言っていましたが、話が分かり過ぎるほどだと思います。

 

殴り合いをする、殴り返すことを許す。とか言っていたのに、戦闘用の被ダメ時ボイスが「無粋な!」と「いい加減にせぬか!」だったのは正直笑いました。

 

閑話休題

戦闘後の潔さもあり、始皇帝の株が上がりっぱなし。

最後のシーンでは民を人民であることを認め、自らと同じであると発言していました。

f:id:Agatt:20181129233408p:plain

 

f:id:Agatt:20181129233158p:plain

f:id:Agatt:20181129233143p:plain

はい尊い

 

 

余談ですが、部下からの信頼もひとしおでした。

戦闘狂の衛士長や韓信もおとなしく従うほどのカリスマ性。

そんなことより衛士長ですよ衛士長。

戦闘始まったと思ったら、モーションとボイスあり。そしてただの強攻撃がチャージでくると思ったら宝具使用。

无二打

お前かい!!

 

そりゃコリャンチワワを一撃で落とせるわけだよ。

 

 

・芥ヒナコ

月下の女美人さんです。真名は虞美人。

「虞や虞や 汝を奈何せん」

有名な詩ですね。虞美人草の話は歴史や文学に疎い僕でも聞き覚えがあります。

 

その正体は真祖。月姫分からないのでそんなにぴんときませんが、純正の吸血鬼みたいなものだと思います。

不死の体を持ち人々から疎まれ続けてきた虞美人は、誰に理解されることなく国のために人を切り続けてきた項羽を慕い、添い遂げるためだけに動きます。

しかし、項羽は虞美人を伴侶と認めてもなお、国のためでなく虞美人に忠義を誓ってもなお、虞美人との未来のためにカルデアと戦うことを選びます。

 

バッドステータスの「致命的損壊」が名前に違わず致命的なもので辛いなって思いました。

 

f:id:Agatt:20181129233235p:plain

 

余談ですが、今回ヒナコ戦めっちゃ多かったですね。またお前かっ!ってなりました。

とはいえ、ぐだを追い詰める度に始皇帝に止められるヒナコさんかわいそうでした。

蘭陵王は「後退せよ!仕切り直す!」って4回ぐらい言ってたしこれは「仕切り直しA」のスキルがあるに違いない!!違いない......。イケメンだから許す。

 

ただ、監獄での戦闘(虞美人としての初戦)に関しては、始皇帝が必至になって戦闘をやめさせた理由がまるで分かりません。

本来の目的を思い出せ!とか言われてましたけど、べつにカルデアを一掃することはプラスにしかならない気がします......。始皇帝からしてもカルデアを守る理由はないはずなんですよね。

 

 

・戦闘あっさり突破しすぎ?

2章までは強敵を倒すにあたって勝因を用意してたと思うんですけど、今回はそれがなかったように感じます。

宝物殿での項羽虞美人戦は始皇帝に止められたとはいえ、戦力的には瞬殺されるレベルなのではないでしょうか。

始皇帝も普通に殴り勝ちましたし。

そのあたりちょっと気になりました。

 

 

バトル面

今回も戦闘難易度はそうでもなかったですね。周回パだと初見でやられることはありましたが、ある程度まともにパーティ組めば死ぬことはないぐらいな難易度でした。ただ毒がうざい。マスター礼装の重要性を再確認しましたとさ。

 

とりあえずやめて欲しいのはあれですね。

1ブレイクで終わるかと思ったら、3ゲージ削らなきゃいけなかった件

勝利条件出すとか、せめて戦闘前のシナリオで全部削らなきゃ感出して欲しいです。ブレイク無くせとは言わないからさ......。

 

やめて欲しいことその2

クリティカルで一撃死する件

始皇帝戦は完全にこれでした。ブレイク時の弱体無効と強化解除もあり、絶対耐久なんてさせないという意思を感じました。

 

文句ばかり言うのもあれなので、好きなやつも載せます。

f:id:Agatt:20181130181222p:plain

ライオン多多益善号!! ぱっぱかぱー!

虎なのは分かるけどライオン号と呼びたくなるこの気持ち。

 

こいつ倒したときに爆発するの面白すぎ案件です。全体宝具で3体一掃したときの破壊力。これには思わずニッコリ。

BGMが水着イベのやつになったのも好きです。

 

 

気になったこと(微考察)

考察というか考察材料のまとめに近いかな。

 

・フォウ君

再学習を始めたAIのよう

(ぴょこ音消えたのはナイスです)

 

・白い服の先生

カルデアの者?ぼろぼろの服といってたけど、白衣がぼろぼろになったと考えればロマ二かゲーティア濃厚かな

 

・マリズビリー

真祖を引き入れていた。もう怪しさしか感じない。

ソロモンが消滅していないなら何かやらかしそう。

 

・コヤンスカヤさん

やはりタマモでした。真名は妲己

霊器の質量が10トン。これでビーストとなると、九尾化するんでしょうね。

九尾玉藻についてはCCC参照。

 

・大令呪

シリウスライトは?使わなかったよね???

さすがに使わずに消えるのはおかしいので理由があると仮定します。

 

大令呪の使用は命と引き換え。別の見方をすれば、大令呪はクリプターの命をつなぎとめているものという可能性もある。つまり蘇生の手段としての大令呪。

そして、ヒナコとカドックオフェリアの違いといえばやはり真祖であること。不老不死のヒナコは他のクリプターと違い死ななかったため、大令呪を付与されなかった。

 

こんなところでしょうか。とはいえ、キリシュタリアが他のクリプターを生き返らせた話と微妙に食い違うことや、「大令呪は異星の神のためのもの」とコヤさんが言っていたので違うかもしれません。

 

・異星の巫女

あらゆる観測に引っかからないあの人は異星の巫女というみたいです。今回は空想樹倒したあとに現れませんでした。

コヤさんによると、異星の神の代弁者ということです。

また、コヤさん”は”異星の神と契約したので意思の疎通ができない。キリシュタリアならできるかもと考えていたので、キリシュタリアは異星の巫女と契約したのかもしれません。

 

・空想樹

オロチとソンブレロに次ぐメイオール。銀河の名前らしいですが全然わかりません。

ただ、Cosmos in the Lostbelt の意味は分かりましたね。地球を銀河で塗り替えるのでしょうか。地球が抵抗しているのは地球を食いつぶそうとしているから?よくわかりませんね。

そもそもですが、銀河とかの単位でものをみてる異星の神はなんで地球に目を向けたんでしょうね。

 

ちなみに、空想樹は異星の巫女の苗床みたいです。

 

ラスプーチン

ラスプーチンともう一騎がギリシャの海で汎人類史と交戦中。

 

虚数潜航時の暖かさ

虚数領域の干渉となるとBBしか浮かびません。4章はムーンセルと関係がありそうな箱があり、それがインドの異聞帯にとっては「アキレス腱」

 

・彷徨海の石扉の向こう

神代崇拝者達だし5章で協力してくれるでしょう。

 

・キャプテン

クリスマスイベで潜水艦の英霊という発言。

ギリシャの海といえばアトランティス(海中)

幻霊で成り立つ英霊(ネモは誰でもないを意味する名前)

 

ってことでキャプテンはネモ船長ではないかという考察をみました。誰だか僕は知りません。

大西洋には今の段階では無理、キャプテンがインドに同行ということで、4章は潜水艦のパーツ集めとかするのでは?

 

 

終わりに

3章も楽しかったです。満足です。

ただ分量は少なく感じたのでもっと増えたら嬉しいですね。

 

4章も気になりますね。ゲーム内にもう名称が出ていました。

「創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ」

膨張と収縮を繰り返す異聞帯。担当はペペロンチーノ。

 

こちらも感想記事書いたので良ければ読んでください。

 

agatt.hatenablog.com